5分だけ集中 中核症状とBPSD練習問題① 介護福祉士国家試験【認知症の理解】

認知症の症状ー中核症状と周辺症状

こんにちは、介護福祉士の華珠、です。

試験本番までもう少しですね。
不安になったり、焦っている…

そんな方のほうがほとんどだと思います。

当然のことですよ。


でも、本番まで落ち着いてじっくり積み上げて
得意なところや
覚えやすいところを

確実に得点していく!

ことに集中しましょう!


今回は介護福祉士国家試験 【認知症の理解】 から
中核症状とBPSDについて練習問題を5問やってみましょう。

〇、×でお応えください。

問題

問題1
認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD)は
初期の段階から、必ず出現する。

問題2
認知症の中核症状には
抑うつ、興奮、妄想、徘徊、睡眠障害などがある。

問題3
見当識障害とは
時間、場所、人物を正しく認識できなくなること。

問題4
実行機能障害とは
意欲が低下し何も行う気力がなくなること。

問題5
認知症の記憶障害では
出来事の一部ではなく全体を忘れるという特徴がある。

答え

1×
×
×

解説

1つ1つみていきましょう。

問題1と問題2は
中核症状と 「行動・心理症状(BPSD)」の
区別ができていれば簡単です。

問題1

認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD)
初期の段階から、必ず出現する。

中核症状は必ず出現するが
心理症状(BPSD)は必ずしも出現しない。

BPSD
認知機能が低下したことによる「中核症状」に加え
環境や周囲の人々との関わりの中
感情的な反応や行動上の反応が症状として発現。
「行動・心理症状(BPSD)」と呼ばれる。
(「周辺症状」とも言われる)

問題1と結びつけて問題2をみてみましょう。

問題2

認知症の中核症状には
抑うつ、興奮、妄想、徘徊、睡眠障害などがある。

「行動・心理症状(BPSD)」
→ 抑うつ、興奮、妄想、徘徊、睡眠障害など。
 周りの人が「困ってしまう」ような行動。

でも、「本人が一番困っている」ということを
どうか、忘れないでください。


「中核症状」
→記憶障害、見当識障害、実行機能障害、失行、失認など。
 中核症状のため周囲で起こっている現実を正しく認識できなくなる。

認知症の症状ー中核症状と周辺症状
周辺症状・随伴症状とはBPSDの事

問題3

見当識障害とは
時間、場所、人物を正しく認識できなくなること。

見当識障害は
中核症状でしたっけ?BPSDでしたっけ?

そうです、「中核症状」の1つです。

見当識障害…とか言われてもよくわからないですよね。
そもそも、見当識っていうのが

「 時間、場所、人物 」

で、その「障害」なので
それらがわからなくなるってことで

今日は何日で何曜日?
今何時?
夏?冬?
っていうかここどこ?

となってくるわけです。

私たちも今日何日?とかなりません?でも
「何日だよなあ」「何時くらいだよなあ」と
おおよそ見当が付く。

【見当】って
およそとか、だいたいみたいなことなので
だいたいの時間や日にちもわからなくなるのが
見当識障害と考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

つぎの問題も耳なじみがないので
難しいと思いますがみていきましょう。

問題4

実行機能障害とは
意欲が低下し何も行う気力がなくなること。

見当識障害と並んでわかりづらいですよね…

簡単に言うと
「計画を立てて実行することができなくなる。」

料理で考えるとイメージがしやすいです。

通常だと味噌汁を作ろう!と考えたら

どんな具材が必要で
(油揚げのやつ?大根のやつ?)

どうやって切って
(大きめにする?小さめにする?)

どんな味付けにしようか?
(塩分控えめにする?)



なんていうふうに頭の中で
計画を立てて作っていきますよね?
(慣れていたら、作りながら考えたりしますね)


「こうしよう!」と考えても
「何の具材にするんだっけ?」
「どうやって切るんだっけ?」
「必要なものは買ってあるんだっけ?」
と思い通りに実行していくことが難しく

「煮立っちゃった…どうしたらいいの」
と不測の事態にも対応が困難になってしまいます。

これが実行機能障害。

イメージ沸きましたか?

でも、覚えておいて欲しいのは

手助けをしてくれる人がいれば
自分でできるということがたくさんある。

ということ。

なので、次に行うことを助言して差し上げたり
「一緒にやってみましょうか」と
お声をかけて差し上げて欲しいのです。

つぎに行く前にで1つ復習です。

記憶障害は
「中核症状」ですか?
「BPSD]ですか?

認知症の症状ー中核症状と周辺症状

そうです、中核症状です。

しつこいかもしれないですが、必ず覚えて欲しいんです…
だって絶対でるから…

問題5

認知症の記憶障害では
出来事の一部ではなく全体を忘れるという特徴がある。

記憶障害は出来事の全体を忘れてしまいます。


通常の物忘れ
「昨日の夕食なんだっけ?」
と夕食を食べたことは覚えている。

記憶障害は
「昨日、夕食なんか食べたっけ?」
と食事をしたこと自体を忘れてしまいます。

通常の物忘れ
「去年の旅行で泊まった旅館の名前なんだっけ?」
と旅行に行ったことは覚えている。

記憶障害は
「去年、旅行なんか行ったっけ?」
と旅行に行ったこと自体を忘れてしまいます。

どうやって覚えた?

なんとか、イメージできましたか?

認知症の方と接する機会の多い介護職でも
試験では聞きなじみのない言葉が
割と飛び交うので、難しく感じてしまう。

今からどうやって覚えるか?ですよね?

私は、

あの方はこういう症状があるから
これって「記憶障害」なんだなあ。
で、記憶障害って認知症の「中核症状」の1つなんだなあ。
「中核症状」って認知症の方には必ず現れるものなんだなあ。

と自分が関わらせていただいている方を想像したり
逆算したりして覚えました。

ご利用者様のお顔が想像できると、覚えやすくなってきます。

この方法は、覚える為だけでなくて

「その方を知り、寄り添う」

ためにも必要なことになります。

単なる試験勉強じゃなくて
その方のことを想いながらの学習のほうが
学習自体もやりやすくなりますし
専門性も高くなると考えます。

というわけで、今日はこの辺で終わりにさせていただきます。

無理せず頑張ってくださいね。

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介護職の悩みについてお話ししております。

よろしければ、一度のぞいて見てください。

介護福祉士 華珠,でした。

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